スプラッシュマウンテンのモチーフは?メーカーはどこ?
ディズニーランドで最も人気のあるアトラクションといえば、スプラッシュマウンテンです。
そのスプラッシュマウンテンは、現在運行休止中。
アメリカ河の水を抜く大規模メンテナンスが理由と言われています。
休止は9月3日までですから、もうすぐ復活ですから、今から待ち遠しいです。
さて今回は、アトラクション派ならではのスプラッシュマウンテンに関するマニアックな情報をご紹介します。
知っていても誰にも自慢はできませんが、「そんなこと知ってるの?」と驚かれることでしょう。
スプラッシュマウンテンの元ネタ(モチーフ)は?
そもそも、スプラッシュマウンテンは、一体何の作品を元ネタ(モチーフ)に作られているのでしょうか?
モチーフは、ディズニー映画『南部の唄』とされています。
公開は、なんと1946年。
今から70年以上も前の作品です。
ただ、『南部の唄』という作品を見たことがある人は、ほとんどいないでしょう。
映画のあらすじとしては、以下のとおりです。
白人の少年・ジョニーとその家族は、アトランタから南部の農場へ移住することになった。父親・ジョンは仕事でアトランタへ戻ってしまい、寂しい思いのジョニーを慰めたのは、農場の下働きの黒人・リーマスおじさんのおとぎ話だった。
(引用元:wikipedia)
小さなブレア・ラビットが意地悪なブレア・フォックスとブレア・ベアを知恵でやりこめるリーマスおじさんの話は、楽しく機知に富んでおり、ジョニーは黒人の少年・トビーや近所に住む少女・ジニーと一緒におじさんの話にのめりこむのだった。しかし、ジョニーを素直で従順な少年に育てたいジョニーの母親・サリーは、ジョニーがリーマスおじさんの話に夢中になるのを快く思っていなかった。
ジョニーの誕生日パーティーが催されたある日、ジニーは兄たちにひどく苛められて、迎えに来たジョニーの目の前でドレスをどろどろに汚されてしまう。パーティーに行けなくなった二人のために、リーマスおじさんは「ブレア・ラビットの笑いの国」の話をして二人を励ますのだが、おとぎ話に夢中になってパーティーを欠席したと怒ったサリーは、リーマスおじさんに二度とジョニーに近づかないように言い渡してしまう。
あらすじの中にある「ブレア・ラビットの笑いの国」の話が、スプラッシュマウンテンの元ネタ(モチーフ)ということになります。
それにしても、なぜ『南部の唄』は目にすることがないのでしょうか?
それは、白人と黒人が交流することが当時としてはあり得ない設定であるため、抗議を受けたディズニー側が自主規制をして以来、再公開されていないから。
そのため、私たちが『南部の唄』を見ることができないのです。
ちなみに、スプラッシュマウンテンで最後の大落下のあと、笑いの国で流れる「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー(Zip-A-Dee-Doo-Dah)」という曲は、1947年のアカデミー歌曲賞を受賞しています。
スプラッシュマウンテンを作ったメーカーは?
ディズニーランドで最も人気のあるアトラクションとなったスプラッシュマウンテン。
そもそも、このスプラッシュマウンテンを作ったメーカーは、一体どこなのでしょうか?
本来であれば、ディズニー内のアトラクションはどのメーカーが製作に携わったかという情報は、外部に流出することはありません。
ところが、ちょっとした偶然からスプラッシュマウンテンを作ったメーカーは世間に知られることになりました。
そのメーカーの名前は、トーゴという会社でした。
大半の人にはピンと来ないことでしょう。
しかし、一部の絶叫マシーンマニアからすれば、このメーカーはとんでもないメーカーであり、もはやこれは事件とも言える情報流出だったのです。
スプラッシュマウンテンはFUJIYAMAを作った会社によって作られていた
トーゴとは、その昔、東洋娯楽機という名前だった会社でした。
日本のジェットコースターの歴史を語る上で欠かすことはできません。
なぜなら、日本に現存する最古のジェットコースターとして知られる、花やしきのローラーコースターを手掛けたメーカーだからです。
そして、バブル時代に超大型の目がコースターをいくつも手掛け、さらには海外にも進出しました。
トーゴの手掛けた、現在も日本国内に残るメガコースターは「3大メガコースター」と称され、マニアの間では今も愛され続けています。
・バンデット(よみうりランド)
・リヴァイアサン(八景島シーパラダイス)
・FUJIYAMA(富士急ハイランド)
この3つの名前を聞いて、「そうなの!?」と思ってくれた人は、大変ありがたい限りです。
特にバンデットとFUJIYAMAは、一時は日本最大のメガコースターだった時期もあり、特に名前を知られていることと思います。
これだけのコースターでの実績を引っ提げて製作されたアトラクションがスプラッシュマウンテンです。
面白くないはずがないのです。
このような歴史と実績のあるトーゴでしたが、海外での失敗と、バブル崩壊に伴いテーマパークブームの終焉に伴い、業績が悪化。
そして、2004年に経営破たん。
偉大なる歴史に幕を下ろしました。
その後、社内の内部資料から、スプラッシュマウンテンをトーゴが製作していたことが世に知れ渡ったのでした。
ディズニーにもう1つあるトーゴの作品とは?
トーゴは、経営破たん前、最後の作品を作っていました。
実は、トーゴ最後の作品がディズニーにあるのです。
しかも、それはディズニーシーに。
レイジングスピリッツではありません。
トーゴ最後の作品は、フランダーのフライングフィッシュコースターです。
フランダーのフライングフィッシュコースターは、子ども向けアトラクションと思われがちですが、乗ってみると大人でも十分楽しめる作品となっています。
さすがトーゴ。
一時代を築いたメーカーは、最後まで手を抜くことなく、仕事をやり遂げたのでしょう。
ディズニーシーに行って、フランダーのフライングフィッシュコースターを子ども向けアトラクションだからという理由でスルーしている人がいたら、ぜひとも乗ってみてください。
そして、これがあのFUJIYAMA、バンデット、リヴァイアサン、そしてスプラッシュマウンテンを作ったトーゴの作品なのだと思うと、一味違った感覚を得られることでしょう。
まとめ
以上『スプラッシュマウンテンのモチーフは?メーカーはどこ?』でした。
いかがでしたか?
アトラクションに乗るにしても、ちょっとした知識があると、また楽しさが変わってくるものです。
友達や家族とパークへ遊びに行く際には、ここで覚えたうんちくを披露してみてください。
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